愛犬が便秘?ドライフードで起こる摂取水分量不足
愛犬はバナナのように一本につながった適度な柔らかさのあるウンチをしていますか?もし短く途切れているウンチやカチカチに硬いウンチをしている場合、数日おきにしかウンチをしないということがあれば、それは愛犬が便秘を起こしているサインです。犬にも人間同様に便秘が起こるので、気がついた時はすぐに改善策を講じてゆきましょう。
便秘中でも愛犬は元気いっぱい
ウンチは愛犬の健康バロメーターとはたびたび言われますが、下痢と違い便秘はいつも見逃されがちです。下痢をしていればすぐに体調不良を疑い、動物病院を受診しますが、便秘は体調不良とは思われず、長期間放置されがちです。でも便秘も胃腸のトラブルが起きているサインですが、本来であれば早期の解消が必要です。
便秘をすると
・新陳代謝の低下
・食欲減退
・運動量の低下
・腹部の違和感やガスたまり
・皮膚被毛のトラブル
などが起こります。本来であれば体外に排出されるはずの老廃物が体内にとどまってしまうので、体内機能が停滞してしまい様々な不調が起こります。
でも犬は便秘であっても食欲旺盛で元気いっぱいに暮らすことができてしまうので、便秘の深刻さに家族もなかなか気がつくことができません。
ドライフードが原因で便秘が慢性化
ドライフードのパッケージに書かれている成分表示欄には含有水分量が書かれています。ドライフードの含有水分量は10%以下です。ドライフードを名乗るにはこの水分量の数値をクリアしなければなりません。
実は肉や野菜、愛犬用手作り食には60~70%の水分が含まれています。生き物が健康を維持するためには日々の食事からも水分を摂取し続けなければならず、乾燥したドライフードではこの摂取水分量が大幅に不足することになります。
摂取水分量が不足すると体内は乾燥状態になり、胃腸の機能低下が起こり、排泄にも支障をきたします。老廃物を排出するには適度な水分は欠かせません。適度な水分を含んだウンチはスムーズに排出することができます。しかし水分が不足しカチカチに固まったウンチが排泄時に途切れてしまう上に、排泄には相当な筋力も必要です。
外見からは分かりにくい症状ですが、実は愛犬の体内は過度な乾燥状態にあることをぜひ知っておいてください。
加齢と共に便秘も悪化
愛犬が若く健康なうちはたとえ摂取水分量が不足し、便秘気味であっても胃腸は本来の機能を果たし、ウンチを定期的に排出することができます。これは若く健康な筋肉の働きも大きく関係しています。
しかし年齢を重ね、筋力が低下し始めるとこれまでのように力任せに排出することができず、次第に腸内に便がたまりやすくなります。便秘が重度になると腸内にガスがたまり腹部が膨らんだり、愛犬が辛い思いをすることもたびたびあります。
愛犬のウンチが一本のバナナ状で排出されているかどうか、これからはこまめにチェックしてゆきましょう。
もし小さく千切れた状態で排出されたり、トイレの度に愛犬が動きまわる、排泄に時間がかかる場合は、毎日の食事の摂取水分量を増やす工夫を講じてください。
ドライフードをふやかすだけでOK!簡単に摂取水分量を増やせます
摂取水分量を増やす方法はとても簡単です。
・ドライフードをふやかし与える
・ドライフードに水(スープ)をかけ与える
・肉や野菜などを茹でトッピングする
ドライフードは栄養バランスが緻密に計算されているうえに、手軽に与えることができ、犬との暮らしに欠かせません。もちろんウエットフードに比べ安価に買えることの重要なポイントです。
ドライフードを与え続けながらでも摂取水分量不足を解消することは簡単に出来るので、ぜひこれからは体調管理の一環として水分量にも注目してみてください。