ドッグフードを変えたら愛犬のかゆみや脱毛が気になる！原因は？

愛犬のアレルギーを考え原材料表示を確認しながらドッグフードを選んでいるはずが、なぜかかゆみや脱毛が起きてしまうことがあります。アレルギーは全身に辛い症状をもたらし愛犬の安眠さえも妨げてしまいます。なぜ大丈夫と思ったはずのドッグフードでこのような問題が起きてしまったのか？その理由を解明してゆきましょう。

原材料表示の確認不足？見落としは無い？

原材料表示を確認したものの、アレルギー症状が起こる原因は原材料の見落としが考えられます。
例えば
・動物性油脂
・肉類
・肉副産物
・穀類
・雑穀類
このような表記がされている場合、実際にどの種類の動物が用いられているのか、どの種類の穀物が用いられているのかはわかりません。
もしラム肉にアレルギーがある犬の場合、動物性油脂の中にはラムが含まれていればラム肉のアレルギーが起こります。動物という表記には様々な意味があり、使用されている種類も種類とは限らず複数の動物が混在していることもありえます。
アレルギー発症率の高いトウモロコシも穀類やコーンスターチと書かれているとつい見落としてしまうこともあるでしょう。
原材料表示を確認するときは、正体不明なものや断定できないものは避けるよう心がけましょう。たとえ微量であってもアレルギー症状が起こるリスクはあることを忘れずに。

同じ主原料でもメーカーによって成分は異なる

ドッグフードを選ぶとき、原材料表示の主原料にだけ注目してしまっていませんか？原材料表示の先頭から数項目はきちんとチェックするものの、後半に記載されている原材料はスルーしていませんか？
例えば同じラム肉を主原料とするドッグフードでもメーカーやブランドが変われば原材料や微量の成分に違いがあります。必ずしも主原料が同じだからといってアレルギーの心配がないということではありません。
ただドッグフードの微量な成分や製造方法の違いは私達飼い主目線ではすべてを見極めることができません。
アレルギーがあり愛犬の食事選びに慎重さが必要な場合はまずはサンプルサイズのドッグフードで愛犬の様子を確認してみてください。サンプルフードはあくまでも愛犬の体質との相性を見極めるためですから少量で十分です。
もし愛犬がかゆみやいつもと違う様子を見せる時は即座に給与を中止しましょう。動物病院を受診するときは、原因と思われるドッグフードを持参し原材料の情報を獣医師と共有しましょう。今後は同会社、同ブランドのドッグフードは避け、別製品を選びましょう。

愛犬のアレルギー源は血液検査で把握を

今やどの犬も何らかのアレルギーを抱えているといわれています。ただ発症の程度やタイミングには差異があり、兄弟や親子でもアレルギー症状は異なります。
中には何年も問題なく食べていたはずの原材料が原因で突然アレルギーが起こることもあります。
一旦アレルギーを発症してしまうと、症状を完全に治癒する方法はなく、日々の食事療法で症状の発症を予防するしかありません。毎日のドッグフードはもちろんオヤツもしっかりと原材料を確認し、アレルギー源となるものは決して愛犬が口にしないよう注意します。
どのような食べ物にアレルギーがあるのかは目視では判断できません。確実に把握するためには動物病院で血液検査を受ける方法しかありません。血液検査はアレルギー源が疑われる食材に対して検査ができるので、発症前にリスクの高い食材を把握し、愛犬の食事から除外できます。
これまでアレルギーは発症後の治療が一般的でしたが、これからは発症前の予防に取り組んでゆきましょう。