アレルギー対策に効果的!グレインフリー
辛いかゆみに脱毛、フケや湿疹と犬のアレルギー症状は傍で見守る家族にとっても辛い症状です。これまでも様々な方法でアレルギー対策は講じられていたもののなかなか根本的な解決策が見つからないまま、多くの飼い主が頭を抱えてきました。でも今ドッグフードは新たな手法によってアレルギーを回避する方法を見出しました。今回はグレインフリーという新たな手法で作られたドッグフードに注目してみましょう。
グレインフリーって何?
ドッグフードを購入するとき、グレインフリーという言葉を目にする機会が増えました。これまで数十年以上も前から日本で発売され続けてきた有名輸入ブランドからもグレインフリータイプの新商品が登場しています。でもグレインフリーって何?アレルギーのある愛犬に与えても大丈夫にと気になりますね。
グレインフリーとは穀物(グレイン)を無配合で作ったドッグフードのことです。
ドッグフードに用いられる穀物といえばトウモロコシや大麦、大豆などが代表的です。
これらはこれまで肉や魚の量増しはもちろん代用品としてあらゆるドッグフードに配合されていました。そのような原材料を用いずにドッグフードを作るということは、肉や魚の配合量が増えることであり、犬にとっても飼い主にとっても喜ばしいことです。
グレインフリーのドッグフードが他ドッグフードに比べ驚くほどに高額なこともこれで納得できるでしょう。
穀類が愛犬のアレルギーの原因?
アレルギーの原因と聞くと肉の種類を誰もが思い浮かべるでしょう。牛やラムにアレルギーのある犬は少なくありません。でも実際にはアレルギーの原因物質は動物性タンパク質よりも穀類の方が比率が高く、多くの犬達が知らぬ間に辛い症状に悩まされています。
ドッグフードの原材料がトウモロコシと聞くと、私達が日ごろ口にする黄色い粒を思い浮かべていませんか?海外では人間の主食になるほどに栄養価の高い部位です。でもドッグフードに用いられるトウモロコシは黄色い粒の部分だけではありません。トウモロコシの茎や葉、根、ひげ、粒を取り除いた後の芯もすべてトウモロコシです。ドッグフードにはこれらの廃棄部位を粉砕したものが原材料として肉の量増しとして用いられます。大豆も同様で人間用食品を製造する際に生じる廃棄相当の部位を粉砕し用いています。
これらの原材料には、私達が期待するような良質な栄養素は含有しておらず、犬の消化機能には負担がかかります。毎日ドッグフードとして多量に摂取することで、体内で飽和状態を引き起こし、結果的にアレルギー症状となって現れます。
トウモロコシや大豆そのものの成分に何等かの問題があるのではなく、同じ成分の過剰摂取、自然界ではありえないほどに大量に摂取し続けることがアレルギーの原因の1つとなっています。
このアレルギーは親犬から子世代へと遺伝をするので、世界中で相当数の犬が同じ悩みを抱えています。
グレインフリーはドッグフード選びの基準の1つ
グレインフリーの製法は現状のドライフードの栄養学では最新のスタイルです。犬の食性を第一に考え、動物性タンパク質を十分な量摂取すること、犬が本来摂取することの無い食べ物を食事に混ぜ与えないこと。
もちろんグレインフリーでドッグフードを作るということは、製造メーカーにとって原材料コストが高騰し、調達の手間も大きくなります。その上原材料のヒューマングレードという品質まで求められれば、ドッグフードといっても人間用携帯食や非常食とその品質に際はありません。もちろんこのような手間暇がかかるのでドッグフードの値段は高くなりますが、愛犬が毎日食べる食事と思えば決して無理と感じるほどの値段ではありません。
ぜひこれからはグレインフリーという製法もドッグフード選びの基準の1つに加えてゆきましょう。