よく食べるドッグフードは本当に安全?
ドッグフードを食べてくれない、数回食べると飽きてしまう、少ししか食べてくれないなど愛犬の食にお悩みの飼い主さんが増えています。ドッグフードを購入するときは、何よりの愛犬の好みを重視して、よく食べることを絶対条件にと考えていませんか?でもよく食べると評判のドッグフードもキチンと原材料を確認して選ばないと愛犬の健康に好ましくない場合があります。今回は安心安全なドッグフード選びの基本に注目してみましょう。
よく食べる理由はドッグフードの臭い
犬の嗅覚がすぐれているという情報はすでに多くの方は知っているでしょう。食事の時もこの嗅覚を活かし目の前のドッグフードをえり好みしています。小型犬の中にはドッグフードの臭いを嗅ぐだけで、ソッポを向いてしまい結局は口をつけないというタイプも珍しくありません。
こんな愛犬が勢いよくガツガツ食べてくれるドッグフードがもしあれば、ぜひ購入したい、毎日与えたいと考えるのも当然です。
でもドッグフードが嫌い、少食や偏食だった愛犬が突然勢いよく目の前のドッグフードを食べるという行為はとても不自然ではありませんか?
愛犬が豹変した理由はドッグフードの臭いが理由です。人工的に強く刺激的な臭いをつけることで、犬の空腹感を刺激し、条件反射的な食事を促すのです。
たびたび目にする原材料「動物性油脂」って何?
ドッグフードの原材料をチェックするとたびたび動物性油脂という言葉が書かれています。これまで動物由来の成分だからと気に留めていなかった方も多いのではないでしょうか?雑食に近い肉食動物である犬の食事に動物由来の成分を与えることに違和感はないでしょう。
でもこの動物という言葉がどんな動物を意味しているのかは専門家でも断言できません。もし牛や豚など動物の種類を特定できるなら、パッケージの原材料欄にも牛脂などと記載されるはずです。
動物という言葉にはあらゆる動物が含まれているという意味があり、その動物も必ずしも人間向けの家畜に限ったものばかりではありません。中には害獣として駆除された動物や病気等を理由に死亡や処分された動物、つまりは人間では口にすることのできないレベルの動物も含まれている可能性があります。つまり食品加工過程で生じる廃棄相当の部位をドッグフードの原材料として風味付けに使用しているという仕組みです。ドッグフードの製造過程ではこの動物性油脂を、トウモロコシや大豆の粉末に混ぜ合わせ成型する時のつなぎの役目として使用したり、成形し粒上になったドッグフードの表面にスプレーで吹きかけ、風味付けに使用しています。
加工の最終工程でドッグフードの粒表面に油脂を吹きかけると、トウモロコシや大豆の粉末であっても肉や魚に似た風味に仕上げることができます。動物性油脂は安価に入手できることから様々なドッグフードに使用される定番の原材料です。
しかし決して良質で安全性の高い原材料ではないことは必ず知っておいてください。
動物性タンパク質の配合量が高いドッグフードを選ぶ
これからドッグフードを選ぶときは、パッケージに記載されている原材料表示を確認して、肉や魚のなど犬の必死栄養がふんだんに含まれているドッグフードを選びましょう。原材料表示欄は配合量が多い項目から順番に記載されているので、肉や魚が先頭に書かれていれば、他原材料に比べ配合量が多いという証です。また高品質なドッグフードの中には肉や魚の配合量が50%や80%とわかりやすく記載されている製品もあります。
一旦ドッグフード嫌いになってしまった愛犬もこのような素材本来の風味が漂うドッグフードなら、徐々に食欲が回復することも期待できます。ドッグフードは動物性油脂で不自然に臭いを付けた脂っこい食べ物という愛犬の不信感を払しょくしてゆきましょう。